シェイズテキスタイルは1986年、テキスタイル・アーティスト、ステイシー・ミツシェルによってアメリカ合衆国ジョージア州アトランタで設立されました。キルト業界で働く両親に影響を受けてステイシーは子供時代からミシンを学び、11歳の時にはすでに学校で6週間のキルティング・クラスを教えるほどでした。

　シェイズテキスタイル設立後、ステイシーは大規模なキルトショーを訪れ、キルト業界での手染め生地の可能性を直感しました。ヒューストンのショーで始まった日米交流を皮切りにステイシーの生地はその後日本で注目され、キルト雑誌、有名キルターの著書などでそれらはフィーチャーされています。

　近年、この国際的染色事業は彼女のキャリアへの大きな転機と全体への相互効果をもたらしました。日本のユーザーの多くが彼女のカラフルな手染め生地を使ってハワイアン・スタイルのキルトを作り始めたのです。従来２つの単色の布で作られていた伝統的ハワイアンキルトは、ハワイのキルト界の新たなコンテンポラリー・アーティストや、特に日本のアーティストとユーザーの新鮮な着眼点によって新たなる美の世界へと発展し、それはハワイアンキルトの古いしきたりを破る動きでもありました。

　このアーティスティックな動きはハワイアンキルトに触発されながらも「ハワイアン」に限定されないテーマ（モチーフ）を持つアップリケデザインも生み出しました。シェイズテキスタイルの「オール・アラウンド・アップリケ・デザイン」は多様なテーマを持ち、犬や猫などの動物、クリスマスツリー、ハロウィンのモチーフ、サーフィンやゴルフにいたるまで100種以上のデザインがあります。

　さらにこのデザインに再び触発されたステイシーは、その後新たなる染色法やカラーを生み出し、進化し続けています。